
自動撮影システムで、商品撮影はもっと効率化・単純化できる!
オートリージャパン株式会社
セールスアドバイザー
東山 博哉
創設メンバーとして、オートリージャパン株式会社を牽引。従来の撮影スタイルを覆す、「自動撮影システム」の普及に奮闘中。元カメラマンという経験と知識を活かし、これまでに30社の導入に携わり、多くのクライアントの圧倒的な支持を得ている。
本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。「自動撮影システムで、商品撮影はもっと効率化・単純化できる!」というテーマのもと、お話させていただきます。私は、オートリージャパン株式会社のセールスアドバイザー、東山博哉と申します。よろしくお願いします。
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オートリージャパン株式会社について
弊社、本社は台湾にございます。本社はオートリーテクノロジーズという会社で、2003年から商品撮影を効率化するシステムを作っております。アメリカのcanon様ともお取引がありまして2019年のCSにはご招待いただき一緒にブースを出させていただいております。基本的に、誰でも一貫した美しい商品写真が撮影できることを目標にしております。そのため、自動撮影システムというものを作っております。現在、似通ったシステムを作る会社が10社ほどありますが、我々がパイオニア的な存在です。対応できる商品ですが、ジュエリーはもちろん、モデル全身、家具など小さいものから大きなものまで、あらゆる商品のソリューションを生み出し、現在1万5000社以上の企業様に導入いただいております。こちらは導入企業一覧です。大手企業様が目立ちますが、決して大手だけではなく中小企業様にも導入いただいているシステムでございます。
ネットで物を売るために何が必要か
ネットで商品を売るために何が必要か、ということなのですが、まず、商品戦略ですね。そういったニーズがあるのかという点からスタートし、サイト構築、モールをどこにするのか、自社サイトをどのように構築するのか、商品撮影、採寸、原稿、コンテンツ、あとは集客ですね。そのあとは、実際に物が売れたあとの物流、在庫管理、ネットで物を売るというゴールに対し、本当にさまざまなプロセスがあり、それぞれが大事な要素であり、効率化できることは、どんどん効率化していかないといけないと思っております。
商品画像について、内製化のメリットと課題
さて、商品撮影に絞ってお話しいたします。撮影の内製化をしたいという声をたくさんいただいております。社内で画像コンテンツを自ら作れるというのは、コストを抑えられるなどさまざまなメリットがあるのですが、やはりスピード感、ご自身のこだわり、見せたい部分を外部に配信していくことが可能になる、などが挙げられます。一方で撮影の課題もたくさんあります。例えば、カメラの専門知識です。何も知らない方にカメラを渡していきなり撮ってよ、と言ってもなかなか難しい、というか無理です。プロがいる以上、教育の必要性が高くなります。
さらに撮ったあとに、画像編集する、フォトショップで切り抜く、調整する、リサイズする、リネームするなど、撮影したあとにもさまざまな作業が発生します。さらに伝わる写真を作るために、どのようなカットを作っていくか、イメージできる写真を撮りたい、というのがありますね。モデルの着用写真、ロケで撮影してよりイメージが伝わるようにした写真、商品がどのような物なのかイメージさせる写真も、今需要があります。ほかにも、競合の差別化ですね。動画をつけてみる、コンテンツを用意するなども大事になってきています。何をお伝えしたいのかと言いますと、撮影を充実したものにしようと思えば思うほど、コストや時間、余分な能力が掛かかってしまう、ということです。
Orteryの自動撮影システム
ここでご提案したいのが、我々の自動撮影システムです。弊社のスタジオボックスに対応するカメラをUSB接続し、ソフトウエアで撮影をしていくスタイルになっております。カメラのボタン操作をすることはほとんどありませんので、パソコンの画面を操作して撮影をしていきます。
さまざまなメリットがあるのですが、例えば、カメラマンさんにお願いをすると、カメラマンさん次第で画像の仕上がりが変わってきます。違う人が全く同じ写真を撮るというのは正直難しいです。しかし、このシステムを使えば、コンピューター制御ですので、いつでも誰でも同じクオリティーで撮影することが可能になっております。また、画像の調整についても、大きな画面を見ながらどういったライトを当てればよいのか、どのくらいの明るさにすればよいのか確認しながら撮影ができますので、従来の撮影方法より、かなり楽に簡単に撮影できるようになっております。
動画でご紹介しますが、切り抜きの自動化が可能となり、あっという間に仕上がることができます。ほかにもコンテンツとして360度くるくる回るアニメーション、動画なども対応できます。
基本的な撮影の流れをご紹介します。モニターを見ながら、カメラや照明の設定をしていく、もしくは、あらかじめ作っておいたプロファイルを反映させて撮影をしていきます。クリックをするとですね、自動的に背景を除去して、影を残した撮影もできます。物を置いてからこういった画像が出てくるところまで、なおかつリサイズやリネームをした状態まで、正直1分も掛からずに撮影ができます。ほとんどの撮影作業はプロファイル化することで、流れに乗せてパターン化すれば、非常に単純化することができますので、知識がない方でも簡単に撮影できるのが弊社のシステムです。
どれぐらい効率化できる?<カスタム撮影>
具体的にどれだけ効率化できるか、という点です。撮影の流れというのは、物を置いて、設定し、撮影し、編集し、リサイズし、リネームし、保存するというのが基本的な流れになりますが、これ、結構大変なんです。オートリーの自動撮影システムであれば撮影を単純化できるシステムになっておりますので、例えば、眼鏡、靴、ワインなど被写体の大きさ、撮影するアングルが決まっている商品であれな、「カスタム撮影」という機能で撮影の流れをプログラムすることが可能ですので、ワンクリックでいろんな角度からバババっと撮影することができるんです。おもちゃのようにパターン化が難しい商品もあると思います。工具、ステーショナリー、食品など、見せたい部分が異なる商品でも、ワンカットあたりだいたい1分ほどで撮影から切り抜き、保存することが可能です。
次に、「カスタム撮影」を使って、どれくらい撮影を効率化できるかを実際に検証したものをご紹介したいと思います。検証内容は、3足の革靴を1商品8カット、合計24カットを撮影からWEBに載せられる画像になるまで、どれくらい時間が掛かったのかを比較しました。一般的な撮影では、撮影に1足で7分掛かっています。3足ですので合計21分ですね。背景を白くするのに1足4分掛かっていますので合計12分です。そして、保存、書き出しの処理で合計3分掛かっていますので、すべての合計で36分ほど掛かっています。これでも結構速い方ですね。弊社の自動撮影システム、さらにカスタム撮影というパターン化できる機能を使っていきますと、撮影から保存まで1つのワークフローとして完結していますので、撮影から編集、保存まで一括処理パターン化することにより、1足約2分でWEBに反映できる状態まで持っていけます。3足で6分強ですね。約5倍の効率化ができています。
ワンクリックで自動切り抜き<AutoMask>
のちのちの編集で苦労する切り抜きですが、ここで便利な「Auto Mask」という機能があります。これは、撮影時に自動的に背景を除去してくれる機能になっています。通常はフォトショップに入れてエッジを切り抜くという作業になるのですが、フォトショップの技術、作業する人によってもクオリティーとスピードがだいぶ変わります。全く知識のない方がこれをやるのは、まず無理ですね。これを「Auto Mask」を使用すれば誰でも簡単に数秒で、しかも撮影時にできてしまいます。動画を見ながらご紹介いたします。
まず、物を置くところから始めます。車のおもちゃですね。画面上の電球マークを動かしているのですが、動かした方向から光が当てられるようになっています。光の位置を決めてあげて、この被写体がどういうものかを選択します。影の挿入をONにして、あとはシャッターを押すだけです。ちょっと待つだけで、切り抜かれた画像が出現します。今白背景が選択されていますが、切り抜かれた画像になっています。精度が高く、綺麗に切り抜かれた状態です。では、おもちゃの2つ目を撮ってみましょう。ここで「残像」という機能を使います。半分影が残っている状態ですね。色違いの同じおもちゃがあったので、画面を見ながら、おもちゃを残像がしっかり重なるように置いています。そうするとWEBサイトで商品が並んで表示されたときに、かなりスッキリし、どの角度も揃うように表示できるので見栄えが良いサイト構築ができますね。リアルな影がついた画像が完成します。見比べると全くブレがないのでかなりスッキリした画像になります。
では次にちょっと難しい被写体にいきましょう。透明なペットボトルです。今度は切り抜きの設定で「トランスルーセント」を選択しクリックするだけです。少し待っていると画像がでてきます。ヌルの背景をクリックするとこのようになります。透明なものは半透明になりますので、このような表現ができます。白背景を入れるとかなり自然になっていますね。次に帽子です。メッシュ部分があるのですが、普通切り抜くとなった場合、細かすぎてメッシュ部分は切り抜きません。ところが弊社のシステムを使用すれば、メッシュ部分も切り抜かれた画像がものの数秒で出来上がります。皆様、フォトショップを使って本当に時間を掛けながら切り抜いているのが、弊社のシステムを使えばワンクリックで、誰でも簡単に切り抜ける、とうのが「Auto Mask」の実力となっています。
新しいコンテンツ<360度アニメーション、動画>
新しいコンテンツをご紹介します。最近ネット上で商品がくるくる回るようなアニメーション、動画を見る機会が増えたのではないかと思います。弊社ではこれを「360度画像」と呼んでいるのですが、amazonさんですね、Amazonコレクションというアクセサリーを販売しているところになるのですが、8割くらいの商品に動画が導入されています。やはりジュエリー、アクセサリーになりますと、こういった360度動画の方がキラめきも表現でき、どのような商品かが伝わりやすくなります。360度自分の見たい角度に動かせるHTML形式のアニメーションもありまして、これはアメリカのメーカーの事例なのですが、こういった蛇口にアニメーションを入れたところ、カートに入れるコンバージョンが72%上がった、という成功事例があります。弊社のシステムも、しっかりこの360度画像に対応しています。
ほかの事例もご紹介しましょう。WEBからの事例になるのですが、こちらユニクロさんのECサイトからお借りしてきました。服ですね。このように商品を見たいアングルから見られるようになっています。これは、HTMLファイル形式のアニメーションになっています。
あとは実際に弊社のシステムを入れていただいた家具メーカーの事例です。このような大きなベッドも、くるくる回るような画像で掲載できるようになっています。次が車ですね。こちらもお借りした画像ですが、中古車なため、キズの位置も確認できるようになっています。こういったコンテンツは今後、どんどん増えてきます。5Gが始まればさらに通信速度が上がりますので、動画がアニメーションなどのコンテンツをさらに容易に楽しめるようになってくるのかなと思います。今まで事例を3つご紹介しましたが、360度画像になっていますので、1つのアングルからぐるっと回るアニメーションになっています。
弊社の場合、さらにプラスオンで斜め上から、見られるようになっており、半球や全球、あらゆる角度から見られる画像も撮影できるシステムもご用意しております。いろんなアングルから撮影し載せていただいても構わないのですが、これ1つ載せておけば、お客様の見たい角度から自由に確認できる画像というのを、弊社のシステムを使っていただければ、どなたでも簡単に撮影することができます。
こういった画像、どんどん増えております。まだ日本では見かけることが少ないなのですが、ヨーロッパ、アメリカでは動画コンテンツ、HTMLの回転コンテンツがかなり充実して増えております。しかし、始めたいけれどもなかなか簡単には始められていない、というのが皆様の現状なのではと思います。
弊社のシステムは、撮影スタジオの中にターンテーブルが入っているものもありますので、このターンテーブル使っていただければ、誰でも簡単に360度画像が撮影できます。さらに、画像をつくるところもソフトウエアが行ってくれます。あとはWEBに反映するだけなのですが、その反映をどうするのか、お話しましょう。普通はサーバーを整えて、サーバー上に画像をあげて、URLをつけてサイトに反映をするというのが一般的な流れなのですが、なかなか環境を整えるのは大変だったりします。そこで弊社は「SaasPhoto」というクラウドサービスをご用意しております。アニメーションを作って保存すると自動的にクラウド上に画像あがるようになっています。このように「SaasPhoto」に画像をあげていただければ、アニメーション1つ1つにURLが作成でき、iFrameを自動的に生成することも、WEBにダイレクト反映することも簡単できます。紙媒体の場合でもQRコードが作られますので、お客様がスマホをかざしていただければ、360度あらゆる角度から見られる画像というのをつけることができます。このようにして360度アニメーションはWEBだけではなく、紙媒体にも使えるようになっておりますので、サーバーの環境を整えることなく、すぐに360度アニメーションを利用することができます。
「SaasPhoto」価格についてです。実は月約1000円からで使用できるようになっていまして、アクセスされた分で料金が変わってくるのですが、5ギガ分の通信料で1ドルなので、だいたい100円です。低コストで新しいコンテンツを配信できるようになります。
まとめ
では、まとめに入らせていただきます。左側が従来撮影で右側がオートリーの自動撮影システムです。1つ目は、商品の設置です。プロカメラマンさんは直前に撮った写真を見比べながら、どこに置けば良いのか、置く場所にマスキングテープを貼ったりして場所を決めていきます。いわゆるアナログ的に揃える手段しか方法はありません。オートリーの自動撮影システムであれば、先程の「残像」という機能を使って、置いた向き、角度を残しておくことが可能ですので、モニターを見ながら重ねるだけですので、誰でも素早く商品の位置を揃えることができます。
2つ目は、設定です。カメラや照明の設定ですね。これ難しい部分になります。フラッシュの当て感など撮影の知識がないといけないですし、調整の技術が必要になります。カメラマンさんによってバラつきが出ますので、知識、技術が必要とされてしまいます。弊社の自動撮影システムであれば、大きなモニターを見ながら直感で操作することができましので、かなり簡単です。先程の電球マークを触り、どこに光が当たっているか確認しながら進めることができます。さらにカメラや照明の設定というのはプロファイルで残しておけますので、商品によってその設定を引き出していただくだけです。いつ誰が撮影しても同じクオリティーが出来上がるようになっています。
3つ目は、撮影です。撮影のスピード、カメラのアングルなどもカメラマンさんによってバラつきがあるのが従来の撮影方法です。一方、弊社の自動撮影システムであればソフトウエアで自動制御ができますので、カスタム撮影で撮影のパターン化をしてしまえば、ワンクリックでさまざまな角度から勝手に撮っていってくれますので、4回、5回くらいのクリックで完了してしまいます。バラつきが出ない撮影結果を再現することができるようになっています。
4つ目は、切り抜きです。従来ではフォトショップで1つずつ切り抜いていく作業が必要でした。被写体によっては簡単にできるものもあれば難しいもの、切りぬく人の技術よってスピードもクオリティーも変わってきてしまいます。弊社の「Auto Mask」を使っていただければ、商品を置いて照明を決めれば、撮影の段階で画像が切り抜かれた状態で出てきます。経験に左右されずハイクオリティな画像作成が可能です。
5つ目は、保存処理です。保存処理についてはフォトショップなどである程度一括でリサイズできるのですが、弊社の保存処理もかなり力を入れた機能になっています。一括で、さまざまなフォーマット、サイズ、保存する枚数なども細かく指定できるようになっており、リネームについても商品の末尾を自由に変更できるなど高機能になっています。従来1つ1つやっていた保存処理も一括でパッとできてしまうので、設定から保存までここまで統合してできてしまう、というのが弊社の自動撮影システムの魅力だと思います。
6つ目は、コンテンツの部分です。弊社のシステムであれば、先程ご紹介した360度くるくる回るアニメーション、動画が作れます。ここに関しては、我々のシステムがカメラマンさんの仕事を奪うのではなく、カメラマンさんでしかできないカットというのが必ずあります。どういうものかと言いますと、例えば、ロケでイメージカットを撮ってみる、モデルの表情を引き出す、など、カメラマンさんの技術で撮影していただく部分ではないかと思っております。我々の得意分野は、白背景の商品画像を知識がない方でも量産できる、という点です。浮いたお金で、イメージカットなどカメラマンさんの技術が必要な部分に、リソースを割いていただければ、より充実したWEBサイトを構築できるのではと考えております。
最後に、専門知識です。従来の撮影では必ず専門知識が必要です。CanonさんのEOS学園などに通っていただき、学ばなければなりません。弊社の自動撮影システムであれば、設置時に撮影方法レクチャーさせていただきます。必要であれば電話、訪問してのレクチャーも行っております。だいたい1週間くらいトレーニングをすれば、だいたいの撮影を回せるようになるのかなと思います。ですので、全くトレーニングをせずにすぐ撮影できるかと言うと、そうではないのですが、学ぶ時間を考えると非常に短期的に、撮影することができるのが、このシステムの魅力です。
今までお話してきましたが、ECサイトを運営するにあたりさまざまな作業があります。効率化していく必要があります。特に撮影の効率化については、弊社のシステムを使うことでかなりの効率化が図れると確信しています。他にも360度画像を取り入れる、あるいは浮いたコストでイメージカットに力を入れるなども可能です。
社内に画像を作るコンテンツを持つというのは、効率化やコンテンツの充実化を図る上で、今後かなり優位になります。ぜひ、ブースもご覧ください。近くに競合もおりますので、ぜひ比較しながら見ていただければと思います。秋葉原のショールームでも随時デモ撮影を行っております。遠方の方もオンラインでデモもできますので、ブース、秋葉原のショールームに足をお運びいただけると幸いです。本日はお時間をいただき、ありがとうございました。
オートリージャパン https://www.ortery.jp
制御される照明スタジオとソフトウェアで、商品撮影のワークフローを能率化。
静止画、360°、3D撮影をリードします。