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【第3部】 越境ECに欠かせない決済サービス ~マーケティング支援からインバウンド対応まで~

SBペイメントサービス株式会社
営業本部 営業2部 部長
小原澤 映樹

メーカー系SIer、ERPコンサル営業を経て、2012年よりSBペイメントサービス株式会社に入社。文教や介護など業界に特化した決済サービスの企画から導入まで、パートナーと協業し総合提案を行っている。最近では、テーマパークやスーパーなどでの対面決済ソリューションを推進している。



会社概要

当社は、ソフトバンクグループの金融・決済カテゴリーの中で決済事業を展開しております。多種多様な決済事業がありますが、最近よく目や耳にするPayPayもその一つです。事業領域は大きく四つあります。まず決済代行、ここが当社の事業の根幹になります。そしてカード事業。イシュアとしてソフトバンクカードの発行やプロセシング業務を行うだけでなく、Visa、Mastercard、UnionPayの国際ブランドライセンスを保有し、アクワイアラとして加盟店審査から決済サービスの提供まで一気通貫で行うことができます。そしてキャリア決済。ソフトバンク株式会社と共同でソフトバンクまとめて支払いの開発、運用、サービスの提供をしていますので、この領域は決済機関という立ち位置です。このように、多面的に決済に関する事業を展開している会社ということをご理解いただければと思います。


実績について、2018年の3月末で取り扱いが約3兆円の規模まで達しております。デジタルコンテンツや物販、チケットサービスなど幅広い業種の決済を取り扱っており、月に処理をする件数は3,000万件を超えております。ECサイトで購入ボタンを押すと、平均して1、2秒で処理結果を返すスピード感でシステムの処理をしております。もう一つ、重要なセキュリティ体制についてです。当社はプライバシーマークに加え、国際セキュリティ基準のISMSやPCI DSSの認定を受けており、厳重なセキュリティ対策のもとで決済業務を行っています。厳重なセキュリティ対策と、大量のトランザクションに耐え得る高度な決済システムで、安全で安心にご利用いただけます


インバウンド対策の取り組み

今日ご登壇をいただいているCAFE24JAPANとの関係性についてです。2018年1月にMOUを韓国のソウルで取り交わしました。そこから約1年3カ月のお付き合いで、今このように共同でセミナーを開催する運びになっております。ここからは、決済代行事業者としてインバウンド対策にどう取り組むかという観点でお話ししたいと思います。


訪日観光客と日本での消費額の規模は拡大しており、特に中国の方たちが非常に増えています。さらに今、台湾からの観光客も非常に注目されています。私は2月の初めに台湾に視察に行ってきたのですが、台湾は親日でもあるので、対日本のECビジネスについて非常に関心が高いです。台湾には食品業界がかなり進出しています。なぜかというと、食品衛生法の基準が日本と違っているのです。例えば、日本で皆さんがお豆腐を買われるときに、スーパーではお豆腐が冷蔵で並んでいます。台湾ではお豆腐の消費量が高いのですが、常温保存が可能なのです。そのような食品衛生法の違いもあり、お豆腐以外でも、加工食品など多くが台湾にECサイトで輸出し、売れているということが分かりました。


インバウンドのマーケットに対して、決済代行事業者はどのようなサービスを提供できるか。訪日観光客は旅行前、どこに行こうか、何を買おうかと事前に調べます。そして旅行中は、どこにどのようにして行ったらいいのか、どこで何を売っているのか調べます。そして旅行後、日本のリピーター、どれだけ日本製品のファンをつくるかが、とても大事になってくると思います。普段日本で、こんなところにまで来るのという場所で海外の方を見かけることがあると思います。訪日観光客は、ECサイトで入念に調べてから日本にやってきます。そこで、当社は旅行前、旅行中、旅行後の三つのシチュエーションに対して、決済、ECサイト、それから集客という領域で事業者さまを支援しています。


旅行前、旅行後のECのプラットフォームは、越境サイトに特化したCAFE24JAPANのプラットフォームを前提としています。今回CAFE24JAPANと連携した決済手段は、クレジットカード決済、キャリア決済、コンビニ決済、そしてインバウンド向けの銀聯とAlipayです。インバウンド向けの決済は今注目されており、当社としても順次増やしていこうと考えています。


訪日観光客向けの集客として、当社では「ORO(オロ)」と協業して、ECサイトや店舗への送客のマーケティングサービスを提供しています。例えば、お店が集客のために、アクティブユーザーが約10億人いるWeChatの公式アカウントを作ろうとすると、日本の方にとっては結構難しいです。そこでOROと連携し、WeChatの公式アカウントを代行して作成し運用するサービスをご用意しております。WeChat Payは自動販売機やコンビニのスナックのような少額決済に幅広く使われているため、WeChatの公式アカウントを運用することは、単価が低いお店にとって非常に有効なマーケティングツールになると思います。また、AlipayでもAlipay Discoverといって、マーケティングの機能としてクーポンの発行をしお店に集客するといったサービスをご用意しております。旅行前の集客として、とても有効です。


次は旅行中です。ECサイトで事前に買うものをチェックしておいて、日本に来てお店に買いに行く傾向が増えています。そこでお店での決済が必要になりますが、当社は「VEGA3000(ベガサンゼン)」というマルチ決済端末を提供しています。ひとつの端末でインバウンド向け決済とクレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード決済をまとめて利用できます。特に、Alipay、WeChat Pay、銀聯QR決済が利用できることはインバウンド向けに効果的で、訪日観光客の購買機会を逃しません。なお、銀聯QR決済は、当社を含めて国内で3社のみが提供しています。


マルチ決済は必要ないというお店もあると思いますので、QRコード決済だけを提供するというサービスもあります。「S!can(スキャン)」といって、アプリケーションをインストールするだけで導入が可能です。現在、PayPay、d払い、楽天ペイ、Line Pay、Origami Pay、銀聯QR決済、Alipay、WeChat Payが利用できます。こちらのいいところは、お店に既にスマートフォンやタブレットがありましたら、そこに「S!can」のアプリをインストールすることで導入の負担が少なくご利用いただけることです。「S!can」の大きな特長として、お客さまが提示したQRコードを自動で判別することができます。お客さまは、支払いの際に自分が使いたい決済サービスのQRコードを出すだけで、すぐに決済が完了します。お店にとってもスムーズに決済でき、非常に利便性の高いサービスになっています。想像してみてください。海外に行ってお店で支払いをしようとするとき、言葉の壁がありますが、「S!can」があれば言葉が通じなくてもQRコードを表示するだけで、店員との会話のやりとりもほぼなくて済みます。訪日観光客を迎えるお店にとって非常に効果的な仕様になっています。


旅行中でもう一つ、送客の部分です。Ctripは、3.5億人以上の方が利用している非常に有名な旅行予約サイトです。Ctripの持つビッグデータを活用し、顧客の関心の高いお店の割引クーポンを発行することで、お店への誘導が可能です。日本に来てからクーポンを見てお店に行く、もしくはお店に行ってからクーポンを取得して利用するといった送客効果があります。大衆天評も送客ツールの一つです。飲食店を検索できるサービスサイトで、6億人以上のユーザーがおり、サイト上にクーポンを掲載することでお店への送客が可能です。こういった、旅行中の店舗への送客手段もOROと協力しご用意しています。


当社は決済に加えて、パートナー企業と協業しECサイトや送客の三つをまとめてご支援することによってお店の売り上げ向上に貢献します。越境ECを検討中の方はぜひ当社にご相談ください。以上で私の話を終了いたします。

SBペイメントサービス   小原澤 映樹
SBペイメントサービス 小原澤 映樹

メーカー系SIer、ERPコンサル営業を経て、2012年よりSBペイメントサービス株式会社に入社。文教や介護など業界に特化した決済サービスの企画から導入まで、パートナーと協業し総合提案を行っている。最近では、テーマパークやスーパーなどでの対面決済ソリューションを推進している。