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【第3部】薬機法を理解してWeb集客を効率的に行う方法


ネットショップを立ち上げる際に必要なショッピングカートシステムの「楽楽リピート」や「楽楽B2B」などを取り扱う、株式会社ネットショップ支援室と、薬事法関連のエキスパート企業である薬事法ドットコム、技術系インターネット広告代理店の株式会社フルスピードとの共催セミナー「薬機法を理解してWeb集客を効率的に行う方法」共催でセミナーが2018年10月18日に実施されました。


昔に比べてネットショップを立ち上げることはシステムや物流的には容易にはなりましたが、立ち上げたあとの法令やWeb集客に関しては、いろいろ制約条件などが増えてきております。それら環境に対応するための法令や効果的な集客方法について実例を交えてご説明いたします。

株式会社フルスピード

デジタルマーケティング事業部 ヘルスケアマーケティング部
下津 佑麿

2015年4月に株式会社フルスピードに新卒入社。 SEOを中心とした営業として様々な業界のクライアントの開拓、支援を担当し、 2016年5月より「ヘルスケアマーケティング部」の創設とともにメンバーに参画。 化粧品・育毛・美容医療クリニックなど様々なクライアントを支援し、 今年2月よりグループ⾧としてマネジメントに携わる。


私、株式会社フルスピードの下津佑麿から、薬機法を理解してより集客を効率的に行う方法のセミナーを始めさせていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

 前段なんですけれども、薬機法を理解するというところに関しては、先ほど薬事法ドットコムさんの松島さんから説明がかなり詳しくあったので、そちらに関しては、どちらかというともうそちらをクリアした上で、集客をどうやって行っていけばいいのというようなお話を中心にできればと思っています。

 前段は結構基本的な内容だったりもするんですけれども、後半、ちょっと具体的な事例というところのお話もあるので、少し難しい部分はあるかなと思うんですけれども、できるだけわかりやすく説明させていただければと思います。

 本日の目次はこんな感じです。

Ⅰ. 【最新】ダイレクトマーケティングのトレンド(紹介)

Ⅱ. CV獲得のためのウェブマーケティング

Ⅲ. 実例で見る!ウェブマーケティングの今後

Ⅳ.まとめ


 まず、最初に私の自己紹介なんですけれども、私、ヘルスケアマーケティング部に所属しております下津佑麿と申します。1992年生まれの26歳で、熊本で生まれました。あと、実家が宝石の小売業を自営業でやっており、家族3人で宝石を売っているところの家業の一人息子です。なかなか珍しい感じかなとは思っていて、実際まだ継ぐとか継がないとかも決まっていないんですけれども、資産状況とかも含めて今どうしようかなという感じですね。大学生時代は結構好奇心旺盛でいろいろなことをやっていまして、バイト漬けでバーテンダーを含めて20個ぐらいやっていました。

 経歴に関してなんですけれども、2015年4月に新卒で入社させていただきました。幅広い業界に関してマーケティングという企業のターミナルの部分で携わることができるのはすごく面白いなと思って入社させていただいて、SEOを中心に提案してきました。その後、2016年5月、今所属しておりますヘルスケアマーケティング部が創設されたので、そちらに異動し、今年の2月からグループ長という立場でマネジメントもさせていただいております。

会社概要

 次に、簡単に会社概要を説明させていただきます。2001年創業で、ネット業界の中だと結構老舗の部類に入ります。グーグルの創業は1998年とかなので、グーグルから3年後ぐらいです。そこからSEOを中心に売り上げをかなり伸ばしていきました。今現在ですと、リスティングや他の集客媒体、後からちょっとご説明させていただくんですけれども、集客周りに関しては一通り一気通貫できるような体制を整わせていただいております。


 今年の9月1日付で、マザーズから東証2部に上場変更させていただきました。連結の子会社のご紹介なんですけれども、こちらにあるフォーイットに関しては、アフィリエイトの中だと5本の指には入るかなといったようなAHPサービスを展開させていただいているので、もしかしたらご存じいただいている方もいらっしゃるかなとは思うんですけれども、こちらにあるクライドという、最近分社化したんですけれども、うちでDHP、いわゆるディスプレイの広告のネットワーク配信のシステムを持っていまして、そちらをやらせていただいている事業会社となっております。

 ほかにも訪日インバウンドをやらせていただいている事業だったりとかもあるので、かなり幅広くお客様の新領域としては弊社だけで担当させていただいているところかなと思っています。

部署紹介

 我々、ヘルスケアマーケティング部の紹介なんですけれども、こちらに書いてあるのは今提供サービスの一例というところになっています。検索エンジン周り、ヤフー、グーグル、その前提としてはエキスパートSEOに関しては普通にSEOのコンサルというところですね。ソーシャルメディアの広告集客、ディスプレイのネットワーク、いわゆるこっちがプッシュ型で出すタイプと、あとはアフィリエイトみたいに比較検討層が見るようなバナー、両方とも一気通貫でやらせていただいているようなところですね。

Ⅰ. 【最新】ダイレクトマーケティングのトレンド(紹介)

 クライアントさんにおいても、今日お越しいただいているお客様の中にもいらっしゃるように、健康サプリ、コスメ含め、かなり大手のクリニックとかも実際やらせていただいているので、そこら辺の集客ノウハウとかも結構持っているかなと思っています。

 次に、直近のダイレクトマッピングのトレンドというところについて軽くご紹介ができればと思います。いわゆる認知から興味関心というところで比較検討、購入、体験というところまで、いわゆるマーケティングパネルとしてはあるかなと思っています。

 まず認知のところでいくと、オンライン、もしくはデジタル領域に限定すると、よく最近皆さん見られるかなと思うんですけれども、ユーチューブとか。ユーチューバーも有名ですしね。あと、サイバーエージェントさんのスマホ特化型動画アドネットワーク「LODEO」だったりとか、デジタルサイネージの領域でいくと、こちらが山手線で109のビジョンだったりとか、これはほんとうに1週間出すだけで700万円円超え。やっていただける広告主さんとかも結構限られてしまいます。

あと、PRの領域でいったらPR TIMESさんやベクトルさん。あと、スクランブルさんが挙げられます。

 認知のための広告からネイティブ広告というところに関しては、認知含めて刈り取りまで結構行えたりするので、我々はここが結構キーポイントになるんじゃないかなと思っています。詳細はご説明させていただきます。

 次は、比較検討に関しては口コミ、もちろん幾らオフライン、オンラインというところ、マーケティング担当としても知人からの口コミとかはやっぱり大事だよねという話もあります。そこを踏まえて、やっぱりネット上の口コミも気になるよねというところで、グーグル、ヤフー周りの検索エンジン、アフィリエイト、ユーザーレビューだったりとか、ほかの人がどういう風に考えて買ってくれているのか、プラスバナー広告、いわゆるディスプレイでよく出てくるような、初回980円オフですというようなバナー広告で集客をしていって、最終的な刈り取り、コンバージョンというところまで結びつけていくかなと思っています。

 これだけでも、あくまで一部ですが、例えばこれがネイティブアドスクエアが出しているインフィード広告市場のカオスマップです。インフィード市場でいくと、ネイティブ広告の中のインフィード広告というだけでも、実際これだけのプロダクトがカオスマップに載っているんです。

カオスマップに載るのって、ある程度知名度や実績がないと載らないので、実際には100以上のプロダクト数が市場には存在している状況です。


 我々代理店がこの市場をどれくらい把握しているのかという話なんですけれども、実際有名どころでいくと、DSPでいったらtheTradeDeskさんだったり、M.T.Burnさんだったりとか、あとはKANADEさんとかも有名ではあるんですけれども、おそらく一般の広告主様でいくとあまり親しみがないかなと思っています。かなり広告予算をかけているところでないと、そもそも聞いたことがないとか、そのレベルかなと思います。

 我々も実際これのうち、半分把握している人も多分いないと思います。知っている社名が半分ある人は、もう相当業界の方で熟練者。すごく勉強していらっしゃる方かなと思います。ちなみに、僕も大体…半分は…ちょっと無理かなという感じですね。具体的にどういう機能があるとか、そこまでは把握していないのが実情です。

 そういう風になっている中で、今代理店として気づいたことがあります。1つ目が先ほどマーケティングチャネルの中で獲得施策含め、トレンド課題を把握する事ですい。その中で広告主側で全て内製化するのは、基本的に無理だと思うんです。

なぜかというと、先ほどお伝えしたように、プロダクトってめちゃくちゃあって、我々の部署でも数百単位で広告本数を扱っているんですが、時間的・人的なリソースもかかります。そこから、どの施策が当たるのか、競合の施策の状況は、把握できません。よって広告主さんの側での内製化は不可能に近いと言えます。

 では、代理店側はどうなんだという話ですが、代理店側も今お伝えしたように、我々もデイリー業務がもちろんあります。そういう中で、先ほどおっしゃっていただいていたアゼミチさんとか、そういうところからも連携することによって、こういう機能をリリースしましたよとか、こういうこと、やりませんかみたいなお話とかを、マンスリーだったり、定例会でいただいたりとかするんですね。そういうこともあって、基本的に情報収集をする時間というのも限られます。その中で代理店側に全て任せてしまって、各フェーズごと戦略立案とか行ってもらうという風なスタンスで広告主さん側が代理店に丸投げしてしまうというのもNGかなと思っています。

 そこで気づいたことは、マーケティングは自社完結するのも代理店任せにするのもNG、プラスどういう企業が成功しているのかというところなんですけれども、自社でできる部分ー、例えばLPならつくれる人がいるかもしれない。さらに運用型広告ができる人もいるかもしれない、会社さんによって多分状況はさまざまかなと思っています。その中で、ライティングはこの会社―とバランスを見て外注しています。

なので、内製化で勝とうとするとかなりCPAが高くなってしまう。購入単価では、顧客獲得単価というところが高くなるのを覚悟で出すんだったらいいんですけれども、これでは間違いなく赤字になります。

Ⅱ. CV獲得のためのウェブマーケティング

 次に、アフィリエイト広告だったりディスプレイ広告でどう集客をするのかということを理解するために、ちょっと特性のお話なんですけが、まず、SAは、SNS媒とアド媒体というところにアフィリエイトの媒体は分けられます。アフィリエイトのSNS媒体はもう名前のとおり、SEOかSNS、もしくはブログ、よくインフルエンサーの方とかが自分のインスタグラムやツイッターを更新して、そこから定期的にファンを獲得して、自分のサイトで紹介している商品を購入させてアフィリエイト収入を獲得するという話は、よくあると思うんですけれども、これに関しては、一応メリットは青でデメリットは赤で書いてあります。

良質な顧客が集まることがメリットとしてはあります。なぜかというと、SEOで考えると、彼らは能動的な顧客なんですね。能動的なので、例えば、SEOで入ってくる人といったら、「ダイエット サプリ」とか、そういうので検索して、自分からダイエットのサプリに興味がある人が入ってくるので、そこからのLTVが引き上がり易かったりします。あとはブログの集客についても、「インフルエンサーがお薦めしていたから、私も試してみよう!とりあえず半年使ってみよう!」という感じで、LTVが高くなる傾向にあります。


 アド媒体に関しては、ランキングサイトと記事LPのサイトが多く、こちらに大分されるかなと思っています。あまりメリットになる部分が少ないです。

ランキングサイト、先ほどと、SEOと結構似ているんですけれども、いいところに自分たちの商品を載せてくださいみたいなことをお願いすると、「じゃ、ここに載せるんだったら幾ら払ってね」とか「毎月10万円払ってください」と言われてしまいます。そこまで始めたての事業者とかは資金力の体力とかもないので、撤退して違うところでアフィリエイトをする傾向に陥ります。

 2点目なんですけれども、先ほど松島さん(第二部 薬事法ドットコム)からも少しお話があった話に連動しますが、例えば、薬機法を明らかに違反したような表現の記事のLPで、アフィリエイターさんが集客を裏側でするケースがかなり多いです。薬機法のことを知らない人が見ても、明らかに違反の表現で広告集客をしてしまうので、先ほど法律の改正で行政指導の件もありましたが、例えばこういうことをやっていて、自分たちは記事が非開示というか、知らなかったので、そういう集客をしていたのは知りませんでした― と言い訳をしても、お金を出していた大もと、つまり広告主様、事業主様側が行政指導、最悪業務停止命令とかを食らう可能性があります。

 かつノウハウがたまらないという点もあります。自分たちで集客をするわけじゃなくて、アフィリエイターに集客を依頼するので、アフィリエイターは自身のスキームを教えたくないのが実情です。

自社商品の売れ行き、購買層の詳細が、アフィリエイターさんに広告を任せ過ぎるとかなりわかりにくい状況になってしまいます。


バナー広告とネイティブ広告に関して

 ディスプレイ広告に関してバナー広告とネイティブ広告の2種類があります。バナー広告は、いわゆる皆さんがイメージするバナー型の広告です。準顕在層や潜在層にリーチするケースで使用されるパターンが多いです。

メリットでいくと、バナー広告って歴史が古くて、今、もうバナー広告でいったらヤフーのブラパネとかが有名かなと思うんですけれども、そこからネットワークができてだったりとかというところで歴史が変遷してきて、YTAのターゲティングとかでも10種類とか、ジーレンのターゲティングでもかなりターゲティングのパターンがあったりするので、そこも踏まえてどういうふうにターゲティングをしていくのかというところの設計がかなりできます。

 ただ、その分運用のノウハウがないと簡単にこけます。それだけ細かく設計できるので、かなりコストがかかってしまうというのが一応デメリットとしてはあるかなと考えています。

 ネイティブ広告は、先ほど何回かお伝えしている記事LPの集客、潜在層から準潜在層、準顕在層まで引き上げて本番に載させるというケースもあるんですけれども、これがネイティブ広告と言われるものでして、いいところとしては、クリエイティブが当たれば大きな成果が見込めるというところですね。どれぐらい大きな成果が見込めるのかというところでいくと、例えばとあるアドネットワークだけで月1万件ぐらい、広告費8,000万円ぐらいかけて新規1万件とってくるみたいなクライアントさんも実際います。それ、ダイエットサプリの案件で、うちではないんですけれども、そういうところも媒体の情報としてはあります。なので、いわゆる夢があるといえば夢があるかなと思っています。

 ただ、ここも薬機を無視したアフィリエイターに今、荒らされています。なので、自分たちが代理店とかに任せた形でやろうとすると、訴求が強い薬機を無視している記事LPに訴求が負けてしまうので、どっちを買おうとなったときに、こっちの薬機を無視した記事LPから買っちゃおうとユーザーが思われるので、CPAが合いにくい。コンバージョンが自分たちの記事LPで持ってこられにくいというような状況が起こってしまいます。

 違反事例なんですけれども、まず1個目、これが記事LPで使われていたところで、『食べたことをなかったことにできる』特別な痩身サプリを紹介していました。この『食べたことをなかったことにできる』という表現は明らかに薬事法の表記ガイドライン上、アウトだというのは皆さんでもおわかりいただけると思うんですけれども、さらに記事LPで使われていた素材として、テレビ番組のキャプチャーを使用していました。テレビ番組のキャプチャを記事LPに使うことは基本的にNGなんです。

 商用をと合わず、実際に放送された内容の画像転載は、テレビ局が許可することは基本的にはありません。


Ⅲ. 実例で見る!ウェブマーケティングの今後

 次に、今どういう取り組みをやっているのかというところを簡単にご説明させていただきます。僕が担当させていただいているコンプレックス商材の販売会社さんの例を挙げたいと思います。こちら結構業界でも有名な会社さんで、2015年創業で、今期4年目にして年商40億円。かなり売り上げペースを保てている会社です。

 メインに取り扱う商材は補正下着とバストアップサプリ。Webマーケティングの担当者は5名。社員が全員で17人中の5人がWeb担当者というところで、かなりWebのマーケティングに関しては力をかけられているのがわかります。

月間広告費が大体1.5億円~2億円ぐらい。アフィリエイトが中心で全部自社でやっていらっしゃるみたいです。うちでライン・アズ・プラットフォーム、いわゆるLAPと呼ばれるものなんですけれども、LINEのタイムラインとかにいっぱい出てくる広告、そちらを作成させていただいています。

 

 その次なんですけれども、こちらの2番目に赤で書いてあるところですね。獲得が好調して「在庫切れが発生しました」これ、事業者さん側だと在庫切れ問題、かなり頭を悩ませるところかなと思うんですけれども、そちらで在庫切れを起こしてしまったせいで獲得条件が設けられてしまって、そこで大体500万円ぐらいの推移で、特に配信のターゲティングとかやり方とかクリエイティブとか書いていないんですけれども、CPAが徐々に上がっていっているのが見ていただけるとわかるかなと思います。一旦ここで持ち直したりもしたんですけれども、CPA、高いままですね。

 3番目、カラーが追加されたことでCVR、上がっちゃって、また在庫切れが発生しましたと。そうしたら、ほんとうにオーディエンスすらでも配信できなくなって、例えば①の時だと、通った時はオーディエンス配信で大体2,000件ぐらい、マーケで1,000件ぐらいの獲得だったんですが、そこの配信ができなくなってしまいます。もちろんCPAは下がります。一番大事なオーディエンスでのバナーの検証というのがSNSの広告だとかなり大事になるので、そこのバナーの検証を大体3カ月間ぐらい全く行えなかったというのが、実はかなり弊社にとっては痛手でした。

 結果、どうなったかというと、また在庫は戻って、配信を強化していいよとなったタイミングなんですが、以前配信がよかったクリエイティブなのに、いざ再開してみると全然とれないというようなこともあって、そこでかなり頭を悩ませて、配信料がちょっと減っているという、ちょっとといってもグラフでは2、3百万ぐらい減っているんですけれども、そこに対してCPAはそんなに変わっていない。獲得に対してかなり厳しくなってきたというような状況がありましたと。


現状分析と今後の展開

 我々でよかった点、反省点、今後の展開というところを考えてみました。よかった点に関しては、フラットにビジネスパートナーを選んでいただけるクライアントだったと書いてあるんですけれども、こちらに関しては、実際ライン・アズ・プラットフォームでお取引いただくまで、この会社に対して一回も訪問したことがなかったんですね。なんですけれども、ここの会社さんが、新しくつき合う代理店は別に実績や取引があるないではなく、しっかりとロジカルに説明してくれて、かつ納得がいく話をしてくれたら、全然リプレースでお渡しするよみたいな、かなりフラットな考え方を持っている事業者様だったので、僕のご提案がたまたまご納得いただけて、うちで試作していただけた事、かつこちらの商品、マーケットが結構潜在的にあったというところがあって、特に初動は何もしなくてもコンバージョンがかなりついてきたので、お互いすごくよかったねというところでした。

 反省点に関しては、先ほどもちょっと触れましたが、所謂『当たりバナー』の傾向がつかみにくかったというのも1点あります。

こちらに関しては、例えば同じターゲティングで同じバナーを配信しました。それでも、iOSで配信した時と、アンドロイドで配信した時の差や、ターゲットを、20代と30代に配信した時の差、CTRやCVRが二、三倍ブレるのは、本当にザラなんです。そんな中で、どれが『当たり』なクリエイティブ、『よい』バナーなんだっけというのが分かりにくくなってしまっています。

結果、多分この1年間でバナー、二、三百枚はつくっていますが、どの訴求を掘っていけばいいのかー、みたいなところは結構わかりにくくなってしまいます。

 あと2点目は、記事LPというところで、うちでつくる記事LPに関しては、極めて薬機は無視しないようにつくっているんですけれども、そういうところに関しての検証を行えていなかった、普通に直でバナーに飛ばしてばっかりだったというところですね。プラスクリエイティブの制作体制が十分ではなかったというところです。バナーはつくれていたんですけれども、バナーをつくっていた人間が元デザイナーの出身とかでもなくて、普通にうちの社員だった人にフォトショップを教えてやらせていたみたいな形だったので、やはりいいバナーというか、誰が見てもきれいだねと言われるようなバナーというところからは少し遠かったのかなと思っています。

 今後どうしていくのか。やっぱりデータ検証とクリエイティブ周りの評価が必要だよねというところで、VWワードフェストというところは、ちょっとエビデンスツールだったりアドのテストツールだったりが多かったりするんですけれども、クリエイティブ周りに関しても今、うちでパートナー企業、記事LPもつくってくれるし、きれいな普通のLPもつくってくれるし、あと、システム周りもやってくれるみたいなサイトさんとの連携を何社かと進めていたり、インハウスでもやろうかなとか、そういうところでやっていて、先方との握りとしては、当たりクリエイティブというところが定義決めももちろんしたんですけれども、そこをまた見つけようというところを第一の契約として徹底してPDCAのサイクルを最短かつ最速で回していくというのを一番大事にしています。

 記事LPの取り組みについて少し紹介なんですけれども、今実際、どういう記事LPで配信したのかというところですね。こちらがうちでつくったというか、僕がライティングとデザインの指定もしたんですけれども、こちらでメリット訴求、この商品を使ったらこういうメリットがありますよという訴求を、いわゆる普通に見るような第三者目線のフォーマットでやったんですけれども、これは全然ダメでした。逆にあおり訴求と書いてあるんですけれども、コンプレックスを少しあおるというか、コンプレックスに対して少し触れるような内容で配信をしたところ、こっちのほうがかなり獲得効率がよかったり、そちらを掘り下げて同じようなフォーマットでやってみようかなというところで今考えています。

 どれぐらい違ったのかというところなんですけれども、さっきのメリット訴求とあおり訴求のフォーマットでどのくらい違ったのかというところなんですけれども、バナー、一緒じゃないですね。同じターゲティングで一番よかったクリエイティブ同士で比べたんですけれども、ここのCVRというところを見ていただけると、0.13%と0.50%というところで、CVRで大体4倍ぐらいの差が出ていますと。4倍ぐらいの差が出ていると、もちろん獲得単価もこれぐらいの差が出てしまいます。これはちょっとCPCがこっちのほうが高いのでこういう感じになっているんですけれども、かなりこのあたりが改善するというか、逆にこけるだけで痛手になってしまうというところが見ていただけるとわかるかと思います。

 全く同じターゲティングでバナーでどれぐらい差が出るかというところなんですけれども、それも全く同じターゲティングでバナーが一緒で0.18%と0.50%。こちらの0.50%はクリエイティブ、こっちと同じやつで、今一応、同列で並べているんですけれども、これぐらい、これでも3倍違いますよねという話で、やっぱりバナーというところだったりLPというところだけで、最低10倍ぐらい効率改善できるんじゃないかなと。逆に言えば、そこの10倍改善できるところまでつき合ってもらえる代理店じゃないと、試作を成功に導くことができないと言えるかもしれないなと思っています。


Ⅳ.まとめ

 次、まとめなんですけれども、今お話しした中で僕が思ったことですけれども、マーケティングに安定はないかなと思っています。先ほど言ったように、アフィリエイターに荒らされているマーケット市場もあるので、不安定な状況は加速していく中で、じゃ、どういうことが大事なのかというところでいくと、冒頭にお伝えしたように、代理店に任せる、広告主側で自分でやるじゃなくて、協業の意識で役割分担をして取り組んでいくというところがかなり大事になってくるんじゃないかなと思っています。

 済みません、最後に我々の紹介なんですけれども、我々が、クライアント様と協業、伴走していく中で大切にしている価値観が何かと言いますと、

まず1つ目、徹底したスピード感ですね。フルスピードという社名もあるので、レスポンスが遅いのはお話になりません。このレスポンスの速さに関しては、いろいろな広告主様とおつき合いさせていただく中で、かなり速いねと言ってもらえるケースがほとんどです。一気通貫でPDCAをもらっている、制作もうちにいますし、データ検証もうちにいますし、もちろん運用型広告で刈り取りをするというのも大得意としているので、そういったところで全部社内で行えているので、いろんなご相談に対して、社内コミュニケーションをフル活用して進める事で、PDCAの高速化に至っています。 

クライアントとのコミュニケーションの最適化としては、社内の情報共有、僕ら、媒体の絡む情報とか成功事例とか、我々も自分がクライアントの成功事例をほかの人に展開しますし、逆にベンダーから、媒体のベンダーだったりとか、あとは広告主様側から、今こういう媒体が当たっているよという情報があったら、それを仕入れて差し支えのない範囲で社内で共有するという感じですね。

クリエイティブの体系強化も先ほどお伝えした点で、薬機、医療広告マニュアルガイドラインに対して、攻めだけではなく、守りながら攻めるというお話、さっき松島さんからもありましたが、薬機法、医療広告ガイドラインに関しても、薬事法の資格取得者、薬事法ドットコムさんでご利用いただいている資格認定制度なんですけれども、この資格を取得しているのが僕の部下で2名いて、かつ医療広告ガイドラインマニュアルに関しても、弁護士事務所などと提携をしているので、丸っとコンサルができるのが強みです。また現在、従業員10名で、平均年齢27歳という結構若い力で頑張っています。

 こちらでセミナーは終了とさせていただきます。


(会場から拍手)

株式会社フルスピード 下津 佑麿
株式会社フルスピード 下津 佑麿

株式会社フルスピード デジタルマーケティング事業部 ヘルスケアマーケティング部 グループ長 2015年4月に株式会社フルスピードに新卒入社。 新卒時代はSEOを中心とした営業として様々な業界のクライアントの開拓、支援を担当し、 2016年5月より「ヘルスケアマーケティング部」の創設とともにメンバーに参画。 化粧品・育毛・美容医療クリニックなど様々なクライアントを支援し、 今年2月よりグループ長としてマネジメントに携わる。