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【前編】潜入!「SLCみらい」がアフターコロナに負けない理由と最新鋭設備

今年5月に稼働開始をした株式会社スクロール360の新物流センター、スクロールロジスティクスセンターみらい(以下「SLCみらい」)。秋葉原からつくばエクスプレスで40分のみらい平駅から、徒歩で通える好立地。9,000坪と、自社倉庫では関東最大級の規模を誇ります。


今回はその話題の新物流センターにECセミナー.jp編集部が潜入!

前編では、関東に創設した理由やリピート通販に強みを持つCRM施策まで幅広くお伺いしました。


EC通販の専用倉庫「SLCみらい」を関東に建設した狙い



――――「SLCみらい」がついに完成、稼働していますがお気持ちはいかがでしょうか?


高山氏「(自社センターにおいては)私がスクロール360に入社して3棟目になりますね。段々進化しており我ながら良い出来だと思っています(笑)。自分の子どものような気持ちですし、何よりこの規模を“大消費地関東”に実現できたのが何よりも嬉しいですね。」


――――「SLCみらい」はEC・通販に特化している物流センターと伺いましたが、どのようなセンターなのでしょうか?


高山氏「まずは、保管倉庫とは異なり、EC通販物流に適した設計をしています。

例えば一般的な倉庫は天井が高く、1階と2階部分が一緒になっている倉庫が多いですが…この『SLCみらい』は、1階が梁下6.4m、2階はオフィススペース、3階~5階は梁下3m前後の倉庫になっています。」


――――その設計だと他と何が違うのですか?


高山氏「理由は様々ありますが…まず空調をセンター全体に効かせることができます。そのためスタッフが快適に作業をしていただけるのは勿論、デリケートな商品も温度に影響されず保管をすることができます。


また3階~5階に関しては、一般的な倉庫より天井が低い分、照明が近くなります。すると手元も非常に明るくなるので、ピッキング作業時の目視確認がしやすく、作業効率もあがります。」

写真左:SLCみらい センター長 栗林 輝広氏、写真右:常務取締役 高山 隆司氏


――――働きやすさ、効率の良さも考えて設計されているなんて素晴らしいですね!


栗林氏「昔は倉庫内で汗水たらしながらピッキング…という時代もありましたが、一緒に働いてくださる皆さまの快適さを大切にしていますね。」


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休憩スペースのベランダの様子。見晴らしが良く、景色も楽しめる。


まるでカフェのような休憩スペースも完備されている。


――――初めての関東進出には、どのような狙いがあるのでしょう?


高山氏「2つ理由があります。

1つ目は、新しく増やさなければならない状況だったこと。

2009年から(当社の本社がある)浜松市を中心に磐田・袋井と3つの自社センターを竣工したのですが…ありがたいことに、それぞれすぐに満床になってしまったんです。

それだけ新規クライアントが当社を選んでいただいているのと、当社の倉庫が広いので既存の事業者様も商品をどんどん拡充してくださるんです(笑)。

2つ目は、前述の通りこれまで浜松市を中心にした中部圏がメインでしたが、全国展開の第一歩として大消費地である関東に自社センターを構えたということですね。」


栗林氏「以前から、関東圏に物流センターを作ってほしいというクライアントの要望もありました。というのもEC通販で活躍されている企業、店舗様の数はやはり東京が多いんですよね。だからこそ、都内から40分程度で気軽にお越しいただける『SLCみらい』は“ちょっと様子を見に行きたい”“ちょっと現場と相談したい”がすぐ叶えられる絶好の場所だと自負しております。」


――――スクロール360が満を持して完成したという「全国3大拠点での物流ネットワーク」とはどういったものでしょうか?


高山氏「東京エリア、大阪エリア、東海エリアでの物流ネットワークのことです。このネットワークを実現した理由は、各消費地に近い物流センターから出荷するスキームを組むことでリードタイムを短くしたいという、クライアントの期待に応えるためです。



実際に複数拠点で分担し出荷してほしいというEC通販事業者様からの依頼が来ていますね。というのも昨今のニーズによる宅配荷物の増加に伴い、“宅配業者からの更なる値上げ”という課題が、どうしてもEC通販のボトルネックになってしまうからなんですね。スピード感を持った配送と運賃の課題、その両方を解決するために「全国3大拠点での物流ネットワーク」を掲げています。

また、このコロナ禍の影響は勿論、台風や地震などにおけるBCPの観点から1拠点でなく拠点を広げることでリスクヘッジができますので、当社サービスの分散出荷(複数拠点出荷)へのお問い合わせも急増しています。」


アフターコロナの稼働、環境体制について


――――新型コロナウイルスの影響で採用や稼働、倉庫内の環境に変化はありますか?


高山氏「物流は常に動いている業界ということもあり、コロナ禍ではありますが採用がしやすい状況です。現在浜松のセンターでは約1,000人のスタッフに登録いただいており、このコロナ禍の状況下でも毎日600人の方々に働いていただいております。幸いにも感染者もおらず、仮に感染者が出たとしてもそれを広げない強靭な仕組みを既に作っております。


例えば、本来であれば物流状況によってセンター内で今日はこっちの持ち場、明日はこっちの持ち場でこの作業…といったようにスタッフに流動的に働いていただいていたのですが、この状況下なので(各センターをまたがず)毎日同じ場所で勤務をしていただくとか、食堂も固定グループで食べていただくなどスタッフフォーメーションにも気を配っています。」


栗林氏「当社では、化粧品・健康食品・サプリメントなどのリピート通販が多いので、(コロナ禍で騒がれる以前に)もともとセンターが非常に清潔な環境を維持できる設計になっています。



例えばトイレですと、ドアノブを持つのに抵抗を感じる方が多いと思います。浜松では手をかざすだけでドアが開くようになっており、手を洗うのも差し出せばお湯、石鹸が自動で出て、風で乾かせるようになっています。


高山氏「さらに、アルコール消毒をしないとドアが開かないという設定になっているんですよ!これも栗林が設計したもので、この仕組みはコロナ禍の中、現在かなり注目されていますね。」


栗林氏「『SLCみらい』でも同様の対応ができるようになっていますので、安心して商品を預けていただきたいですし、スタッフの皆さまにも安心して働いていただきたいと考えています。」


「SLCみらい」の未来とは?


――――「SLCみらい」は今後、どのようなセンターになっていくのでしょうか?


栗林氏リピート通販の商品の発送に強みを持つ物流センターになっていくと考えています。スクロール360で発送している商材で多いのは、やはり化粧品・健康食品やアパレル商材です。リピート通販の重要な点は、商品と一緒に送る同梱物です。挨拶状、パンフレット、コンセプトブックなどですね。初回、2回目の発送など、商品はもちろん、お送りするタイミングで同梱物が購入者様ごとに変わっていきます。そこを間違いなく行うのがスクロール360の強みなんです。


今後、オンデマンドプリンタを導入します。これは、お客様の属性に合わせて、一人ひとり異なった内容で、全面カラーの納品書を印刷することができるんです。

バリアブル納品明細書例:購入商品・エリアなど、さまざまな顧客属性に基づいてパーソナライズされた情報をパターン別に印刷


例えば購入者様の住んでいる出身者の担当者からの挨拶状が届くなど特定のエリアだけ異なる文章を送るということが可能です。他にも店舗案内や、バースデー特典など…。

切り取り線を入れることで振込用紙と一緒に印刷ができますので、入れ間違いも抑えることができます。」


高山氏「今、私がコンサルティングを行っている企業様の事例ですが、購入者様のお子様向けの絵本を作り、主人公がお子様の名前になっている絵本をつくろうと動いています。」


――――わー!とても素敵ですね。自分だけのオリジナル内容は嬉しいですね!


高山氏「すごいでしょう?(笑)まだ稼働したばかりの倉庫ですが、やはりこのような購入者様ごとに異なるOnetoOneコミュニケーションが図れる物流CRMを提供できるので、リピート通販のご相談はとても多くいただいております。」


栗林氏「『SLCみらい』はこれからさらに、医療機器や化粧品など多種多様な商材に対応できる認可や資格の取得も予定しており、最新鋭の設備もEC通販事業者様のニーズをお伺いしながら、導入を進めてまいりますので、まずはご相談いただきたいですね。今ならより柔軟に(事業者様が求める設備に)対応させていただくことができます!」


――――今、CRMを大切にされている事業者様が多いですね。

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栗林氏「先ほど高山が話したような、購入者様ごとの最適な同梱物、個別メッセージ封入でコミュニケーションを図る『物流CRM』のほかに、新規獲得やCV率の向上につながる『マーケティングCRM』『決済CRM』など当社がこれまで提供してきたさまざまな業務をグループ企業も含めて統合し、網羅性のあるCRMでおもてなしを追求することを<次世代CRM物流>と呼称しております。


これは当社が長い間提唱してきた「おもてなし物流」を集結させたものでもあり、『SLCみらい』はその<次世代CRM物流>を実現できるセンターとして位置づけられています。」


高山氏<次世代CRM物流>は、当社のコーポレートミッションでもあります。物流を起点として、EC通販事業者様の売り上げを最大化させるのが当社の想いです。どうかお気軽にお問い合わせいただけると幸いです。」


前編・編集後紀

全国展開の第一歩として大消費地である関東に構えた『SLCみらい』。効率の良さはもちろん、働きやすさを大切にした設計になっており、現場で活躍される方々を一番に考えたセンターだと感じました。また、リピート通販に強みを持つセンターだからこそできる、一人ひとりのお客様に寄り添ったCRM施策には我々も大変驚きました…!

後編では、スクロール360に依頼するメリットや気になる倉庫内部、企業ビジョンについて語っていただいております。後編の公開もお楽しみに!


関連情報

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【企業サイト】株式会社スクロール360

【プレスリリース】大型物流センター「SLCみらい」を新設(茨城県つくばみらい市)/2020年5月稼働開始

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